茶道

2017年3月13日 (月)

春の心はのどけからまし

在原業平の「春の心はのどけからまし」の歌がいつも木魂するこの頃。

たとえ桜が無かったとしても春は心騒ぐことが多い気がしているのです。

そんな日々の中、桃源卿のお軸か架かるお茶室に座る時間は貴重confident

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今年も釣り釜の季節となりました。

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常に整い、静寂な中でお菓子を頂き、濃茶を点てて頂く時間。

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濃茶の後、続き薄茶で煙草盆が出ると、座は緊張が解かれ和やかな空気notes

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美しい方のお点前はやはり清々しいものですshine015

ぼんやりと座っていると過ぎ去った時間の愛おしさに気付かされます。

どんなこともいずれは過去になるので、拘っている時間はありません。

あるがままに受け入れ、自分で浄化し、潔く生きるのが良いのですconfident

お茶を続けていて良かったと思うし、ありがたいと思うひと時でした。

2017年1月16日 (月)

一座建立

昨日は友人宅でお初釜でした。正客を務めさせて頂きました。

ご亭主はこちらのお席で初…三客様も初めてのお初釜です。

慣れない方々の中での正客ですので、心構えが必要でした。

                      ♪

今はお稽古を止められた大先生は正客として誠に素晴らしい方でした。

「良い正客になるにはどうしたら良いでしょう?」訊ねたことがあります。

「亭主として茶事の全てを自分ですること以外に方法はありません」

お掃除から始まる準備の全てを経験すれば学ぶことは多いのです。

茶事の知識はもちろん、茶席の気配に敏感な配慮が必要なのです。

「一期一会」のお初釜を忘れ得ぬひと時にしたいと心から願いました。

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お席では撮れませんので終了後に写真を撮らせて頂きました。

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結び柳に炭飾りはお初釜の約束事。

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お米を敷いた上に稲の束とお炭とお供えもの等が飾れられています。

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どれほどのお手間がかかったことか…茶友の深いお心を感じました。

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路地には敷き松葉…侘び茶事では枯れた松葉を敷くこともあります。

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新年らしい清新な松葉…初入りの挨拶では正客が必ず触れなくてはならないご配慮です。

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お玄関先にも大壺に見事な生花shine

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待合の煙草盆の灰も見事に整えられていましたshine

こうしたお水屋やご亭主様の目に見えない準備のお心に触れることも茶事の醍醐味です。

とかくお道具や懐石にばかり目を向けがちですが最も大切なことは相手を想う心でしょう。

お互いの深い心がひとつになって厳粛でありながら実に和やかで楽しいお席になります。

「とても楽しいお初釜でした!」茶席で最も大切な一座建立ができたのでしょうか?

”真の亭主”である茶友はお疲れでしたがとても充足して幸せそうなご様子でした。

                           ♪

あまりにも良い時間を過ごしたので余韻に浸り、今日は何もせずぼんやり過ごしました。

歳を重ねなければ解らないこと…長くお稽古をして初めて解ること…たくさんありますconfident

今年も出来る限り、身体が動く限り、茶友との時間を大切にしたいと思います。

心新たに!!!良い一年にしたいと思います!happy01

2016年11月 8日 (火)

炉開き

10月下旬に風炉の灰等の始末をし、お道具を片付け炉の準備。

茶道は準備に要する体力もかなり必要なことを実感しています。

お床は「寒山拾得」の大きなお軸に茶壷downwardright

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今年も茶壷の紐は無事に完了…友人宅で楽しい開炉の茶事でした。

炉での茶事は炭手前から始まります。

初めて亭主を務められた方は緊張の中、堂々として感心しました。

一通りの懐石が終り主菓子は善哉downwardright

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開炉の決まり事の善哉は手作りでとても美味しかった♪

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”詰め”でしたので楽でしたが前後の準備で疲れました。

来年からは少しづつ、お稽古を減らしていくつもりです。

長い正座が身体に堪えるのです…転ばぬ先の杖です。

年齢に伴い次々思わぬ出来事が起こります。

今、できることを精一杯、楽しもうと思います。

2016年8月29日 (月)

茶箱のお点前

お茶の世界では8月は秋です。

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お床の花は秋の気配を感じさせるものとなっています。

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8月は暑いので茶箱をすることが多いのです。

御所籠を使った色紙点でお茶碗が出るところ。

風炉ではなく紅鉢を使い炭点前はありません。

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別の日の月点前…木据や小羽根、ウグイスを使う瀟洒な茶箱点前です。

母が存命の頃、帰省して茶箱でお茶を点て合うことがありました。

風炉等の茶道具は出せませんでしたが茶箱なら鉄瓶でできます。

母の古い椎朱の茶箱やcreaの輪島塗の茶箱でお稽古をしました。

秋の気配を感じると時折、思い出す懐かしい風景です。

母を亡くして長い時間が経ちました…一人でお稽古しましょうか?

9月に恩師が京都から来訪されることになりましたnote

その時、2人で茶箱のお稽古することにしましょうhappy01

思うことがあり、こちらの更新が滞っています。

”シニアの一人ご飯”はほぼ毎日更新中です。

暫くの間、よろしくお願い致しますm(_ _)m

2016年7月31日 (日)

真夏の薄茶点前

このところお稽古を休んでいたので薄茶の葉蓋のお稽古をしました。

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複雑なことは何も無く、通常の薄茶点前との違いは葉蓋の扱いのみ。

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洗い茶巾もまた薄茶点前で、何も考えなくても身体が動きます。

でもそんなお稽古の時こそ心の在り様がそのまま出るようです。

「何か心にかかることがあるの?」先生に聞かれてしまいました。

もう45年も前のことになる夏のことを思い出していました。

その人が亡くなってそんなにも長い年月が経ったのでした。

その夏もきっと、同じ薄茶点前をしていたような気がします。

45年も歳を重ねても悲しみは心の中に砂金のように光るconfident

お茶仲間の優しいお心遣いで沈む気持が慰められました。

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通常、お茶席では出ないアイスにキーウイの原種の果物upwardleft

心沈む時もお仲間さえいれば大丈夫!元気になりましょう!

2016年7月17日 (日)

正座

およそ半日程の正座が何でも無かった日々は50代までだったかしら?

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台子乱れ飾りのお稽古は拝見を含め1時間…立つ時、覚悟がいります。

そのために体幹を鍛えてきたつもりだったけれど老化に勝てないかも?

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(全てのお稽古が終わった後、撮りましたupwardright

「立つ、座る」の動作ができる日々はやはり限られているようです。

お道具を持って不安無く立ち上がることができた日々は遠くなるthink

時が経てば色々なことが身体に起きる…このところ正座が辛いweep

お稽古の時間を少なくしようか思案中…こんな日が来るなんて!

歳を重ねて良いことも確かにあります。

途方に暮れることも今後はきっとある。

どんなことも受け止めようと思う日confident

2016年5月15日 (日)

一座建立

五月晴れの一日、亭主を務めさせて頂いた正午の茶事が無事に終わりました。

茶友のお茶室をお借りし、お料理を始めとする全ての準備等もして頂きました。

茶懐石の名手である茶友のお蔭でお客様はとても楽しまれたように思います。

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お懐石後の初炭、縁高の後、中立。後座では濃茶の前に花寄せで遊びました。

茶碗飾りの濃茶、後炭の後は初心者の方もおられるので平花月で遊びました。

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全てが終り、床の間にはお客様が入れられた花…左の床脇の宗全籠にも。

約4時間強の茶事は滞り無く、お客様と亭主の心が通い合ったお席でした。

どのような茶事にも”完璧”は無く、心残りや悔いは常にあるように思います。

それでも亭主は最善を尽くし、ひたすらお客様に喜んで頂きたくて勤めます。

その想いを受け止め、お席を上手にリードしていくお正客様の力量も見事!

主客一体となりその一瞬を心から味わうことが茶事の醍醐味かと思います。

「一座建立」…一期一会のひと時の幸福を最も楽しんだのは亭主でしたconfident

もう少し詳しく書きたいのですが、それはまたいつか別の機会に致します。

2016年5月 8日 (日)

案内状

子供の頃から習ってはいたものの、今も書は苦手coldsweats02

大きな字は比較的まとも?ただ小筆はかなり悲惨happy02

でも茶事の案内状は巻紙に毛筆と決められています。

先日、四苦八苦して何とか5通の案内状を書きました。

昨日、次客の方からお返事が届きました…達筆!shine

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お筆も文章もさりげなく、見事…いつものことながら脱帽。

                          ♪

お茶事も、案内状書きが誠に憂鬱なのは困ったことです。

でも気を取り直し、喜んで頂ける茶事にしたいと思います。

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風炉の灰は二文字upwardright 水の卦を書いたところです。

毎年、風炉の期間中の灰型作りはとても楽しいnotes

このささやかで、深い幸福を長く続けたいのですconfident

2016年4月13日 (水)

人不同

昨日はとても良い天気sunお茶で一日遊びましたnote

ゆらゆらゆれる釣り釜は3月と4月のお点前です。

炭点前で鎖の上げ下げがあるだけですが、風情があり春を感じます。

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”年々歳々花相似、歳々年々人不同”(唐詩選)

釣り釜が火に煽られて揺れるのを見ていると毎年、同じ漢詩が心に浮かびます。

大先生が高齢のためにお稽古をお辞めになった今年はその想いが強いのです。

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春になると出る釣り釜は10歳頃からそのお点前を見ているはずなのですが…

最初に手解きを受けた祖母も母も、18歳からお習いした先生も他界して久しい。

大嫌いだったお茶の稽古を続けていることが信じられないのは他界した人達…。

祖母も母も稽古嫌いのcreaが手に負えず、18歳からは他の先生に習いました。

(大学入学時、”馬術部に入っても良いけれど、お茶とお花の稽古はするのよ”

それが母の交換条件でした) もうホントに大昔のことになってしまいましたconfident

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お花も春らしくupwardright   お菓子も桜の練りきりdownwardright

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つぼつぼ棚の飾り残しupwardright

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嫌々していたお茶の稽古が70歳近くなっても続くことになりました。

周囲の方々や良き師に恵まれ、おかげで楽しい日々となりました。

どうか来年も、”人同”で釣り釜の揺れる風情が楽しめますように!

2016年3月17日 (木)

膝の違和感

2月から真台子や行台子、四ヶ伝のお点前をしています。

先日は四ヶ伝の上、「奥秘」とされる点前のお稽古でした。

いずれも手続きがかなり複雑で長時間、正座を続けます。

お稽古中は別世界に遊ぶ楽しさで膝は全く気になりません。

でもこのところ翌日、膝に違和感がありやや不安になります。

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真台子(しんだいす)upwardright

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行台子(ぎょうだいす)天板の八卦盆upwardright

(写真はいずれも点前が始まる前の水屋仕事)

地板は乱れ飾りdownwardright

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上のお点前では5種のお菓子downwardright

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お床には真の花入れに真の花downwardright

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帰宅後には「これほど複雑なお点前をいつまで覚えていられるかしら?」

「膝が痛くなったら絶対にできないし、手が利かなくなったらどうしよう?」

「いつか、両手にお道具を持って立ち上がれなくなることもあるかしら?」

膝に違和感がある間はつい余計なことを考えちょっと悲観的になります。

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新たなことを覚えるのも大変で、覚えていたことを正確に思い出すのも大変think

身体はもちろん、頭も鍛えておかなければならない…でも先のことは解らない。

今、できることをして、今を生き生きと過ごすことしかできないもの!

来週は楽しい釣り釜のお点前…正座の時間が短かくなって嬉しいcoldsweats01

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