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2016年12月12日 (月)

老いの豊かさ

久しぶりに訪れたポルトガルで歳を重ねたからこそ感じることが多々ありました。

60代後半になり自分の心が気付かぬ内に深く広くなっていることを自覚します。

体力気力は衰え、美しさも失いますが感受性だけはあまり変らずにいられます。

                            ♪

先週、映画「マダム・フローレンス」を観ました。

若い時ならげらげら笑って済ませた映画かもしれませんが感動しました。

夜は愛人と暮らす夫シンクレアの誠実さ、美しい愛人のプライドと惨めさ。

豊かな経済力を持ちながら悲しみを抱えて生きたフローレンスの寂しさ。

野望を持ちながらも人が良過ぎる伴奏者の温かさ…皆が実に良い人々。

ヒュー・グラントがあまりに適役で感心しましたが良い映画でした。

ほんの15~6年前ならこんな感動は無かったなぁ…と思いました。

「愛の形はひとつじゃない」シンクレアの言葉が今は実に解ります。

50代初めに解っていたらパートナーと別れることは無かったし、経済的な苦境にも陥らずに済みました。

同時にシンクレア「一つの野望を諦めれば新たなスタートに立てる」

50代で新たなスタートをしたcreaは混乱もしたけれど”今”があるnote

4人の心が其々に解るには60余年の歳月が必要だったのでしたconfident

                            ♪

自由劇場「アンチゴーヌ」は初日に観ました。これも久しぶりでした。

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以前は純粋で真直ぐで無垢なアンチゴーヌに思い入れが強かったのです。

でも今は王としての立場で苦しむクレオンの心情に激しく揺さぶられました。

歳を重ねても純粋さは失わない…責任ある立場の中で鬩ぎ合いながら決断が迫られる。

結果、最愛の息子も妻も喪ってしまう…それでも生きていかねばならない王という立場。

アンチゴーヌ「私は小さなクレオンなのよ」

あまりに深い感動で暫く動けませんでした。

老いることは確かな豊かさを得ることです。

だからこそ人は柔和になっていくのでしょう!

「老いることも楽しみ」な理由のひとつですnote

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